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tome VIII - AAC50年の歩み 2
座談会「AACの50年をふりかえる」(1)平成8年8月26日
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加藤和彦 1959年撮影 |
小倉 俺はいつも全員立たせていた(笑)。
溝口 僕らは後輩に優秀なのが多かった。40年卒の堀口君は気象のことを実に良く勉強していて、随分教えられました。それから42年卒の武藤君はお父さんが南極越冬隊に参加された方で、いろいろ教えていただきました。
ー最後に後輩、現役へのメッセージをお願いします。
小倉 率直に言うと今の人達への教え方をどうすれば良いのかよく分からない。ノスタルジーを言ってもどうにもならない。日本山岳会と関わりを持つようになって大学山岳部の人たちとも触れる機会があるが、その感が強い。結局はOBと先生の熱意が必要、これが無いと指導はできない。若い人が減ってきているのは我々OBの熱意の不足ということだろう。若い先生たちにも熱意を持って欲しい。
近藤 一つは、厳しさがあったからこの年になっても集まって馬鹿な話をしているんだ。なかなか上手く伝えられないが、だらだらやっていると長く続く絆が生まれてこない。自分たちに厳しくすれば長い絆が生まれてくるということ。
それからやはり指導者の果たす役割は大きい。自分たちの時代を振り返っても先生の魅力が大きかった。自然、山を愛するということをストレートに生徒に教えることが大切なんじゃないか。増子先生にも随分お世話になった。ここらで若い方に交代していただいてもいいかもしれない。同じように自分たちの時代を振り返ると今の0Bに指導能力が無いことも問題だ。
今の山岳部の状態を見ると、僕はとにかく一からやり直すことだと思う。山行も本当に生徒が自主的に行くようなものに絞ったらいい、高い山である必要はないんだから。建て直すという考え方ではなく、作りなおすという気持ちが必要だ。
三島 僕は現役の諸君にはOBについて来いと言いたい。もちろんOBがきちんとものを言えるようになるというのが大前提、そう言えるようにならなきゃいかんと思うね。
早崎 中学生の頃、先生から受けた影響は本当に大きかった。麻布に入って担任の戸田先生が西域の話ばかり。山岳部に入ったら中畑先生に出会った。先生方は山登りを教えてくれたというわけではなかったが、あの先生たちに会ったから山に入っていったように思う。教えてくれたのはOBだった。OB会の活性化があってはじめて現役の活性化につながる。
溝口 現役の皆さんには自然に親しむことからスタートして欲しい。0B会もいつでも手助けができるようにしたい。
ーどうも有り難うございました。
page 1. 出席者・司会
page 2. 山岳部の始まり - 第一回高尾山行 -
page 3. 山岳部隆盛期へ - 鹿島槍東尾根春合宿 -
page 4. 独特の雰囲気の文化運動部 - ピカピカの装備がずらり -
page 5. 映画上映会、すきやき山行、そして山岳映画撮影合宿
page 6. 一日170円の食費 - 完成直前の黒部ダム -
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