tome VIII - 合宿報告2


 
北海道十勝岳から大雪山

昭和62年度夏季合宿
南谷達郎



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計画と準備

この年の山岳部のメンバー構成は、高二・一名、高一・二名と、その下は、中一が四名というものであった。高校生と中学生のレベルの差は大きく、高校合宿と中学合宿を分けることは、互いの行動を制限しないために必要であった。そして高校合宿の場所を探すとき、高校生三名という身軽な人員で行うのだかち、非常にレベルの高い山行が行える。そこで当初、北アルプス、南アルプスでの長期合宿などが候補としてあげられたが、北アルプスはここ数年で、ほとんどの山を登ってしまっていたし、南アルプスは、4年前の夏合宿で、全山縦走というのが成しとげられていた。そこでリーダーの岡本氏が目をつけたのが、北海道の大雪山である。大雪山から十勝岳への縦走であるならば、レベルとしても適当であるし、山の魅力としても十分である。

ただ、問題になるのは東京からのアプローチの時間と、交通費がかなりかさむということである。交通費については、北海道ワイド周遊券によってかなり割安になるとはいうものの、基本的には、がまんして出費に甘んじることとなる。アプローチの時間としては、青森まで急行八甲田、そして青函連絡船、道内は特急を使い、計24時間程度かかる。アプローチだけで疲れてしまいそうな時間であるが、消極的になるほどのことでもない。かくして、北海道に行くことと決まった。コースについては、当初は大雪山から十勝岳となっていたが、下山口での交通手段が確保しやすい、そして後に温泉に入れる、などの理由から逆ルートで行くこととなる。


目的
  • 北海道への遠征
  • レベルの高い縦走

期日

  • 昭和62(1987)年7月20日-7月27日

隊員

  • CL岡本光(高二)医療
  • 南谷達郎(高一)食料・コース
  • 飯村文彦(高一)装備・気象・記録
  • 小沢雅男(OB)
  • 野本勇(部長)
装備
  • 天幕類
    ダンロップ(本体・フレーム・フライ)、青ツェルト、ペグ20本、兼用スコップ
  • 炊事類
    水ポリ3個、コッフェル3個、灯油、スベア
  • 小物類
    針金3m、たわし、細引、じょうご、スベアパーツ、ろうそく7本、メタ2箱、ビニール袋、ガムテープ、予備電池
  • その他
    ラジオ、背負子

概念図

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食糧


21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日
- パン・紅茶 チャーハン マルタイ ぞうすい マルタイ ぞうすい
- ようかん
カロリーメイト
チョコチップ
クッキー
プルーン
あめ
チーズ
ビスコ
バターココナッツ
チョコレート
あめ
チーズ
カンパン
ハチミツ
ウェハース
サラミ
あめ
ようかん
カロリーメイト
チョコチップ
クッキー
プルーン
あめ
プルーン
塩せんべい
ビスコ
サラミ
あめ
チーズ
ビスコ
バターココナッツ
チョコレート
あめ
カツ丼
みそ汁
ハヤシライス
ワカメスープ
マーボーナス
ワカメスープ
シチュー
(ジフィーズ)
すし太郎
お吸いもの
カレーライス
(ジフィーズ)
ワカメスープ
-

注:マルタイ=ラーメン



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