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tome VI - 合宿報告1
大唐松尾根から白峰三山縦走昭和32年度春季合宿 小林隆志(昭和33年卒)
はじめにこの一年間を通じ我々の合宿を顧ると、全て南アルプスにその舞台を求めたことに特徴がある。即ち、夏は塩見岳から北岳への縦走。冬は池山吊尾根より間の岳である。そしてその集大成として実施されたのがこの大唐松尾根から白峰三山縦走であった。当時大唐松尾根に関する記録はほとんど見られず、僅にこの冬立教大学山岳部のパーティーが入った記録が見られた程度であった。農鳥岳の東面から発し、延々とのびて荒川小舎の近くに落ちているこの長大な尾根は、我々の合宿地としてはかなり手強い対象であったが、それだけに又闘志をもってぶつかっていくことが出来たとも云える。
計画は荒川小舎をBHとし、大唐松尾根に二つの前進キャンプを設け、全員が農烏岳に登頂すると共に、縦走隊が白峰三山を縦走して吊尾根を下るという内容であった。 二月下旬の二日間の休日を利用し、六名で器具と燃料の大部分を持って偵察に行った。そして深い積雪をラッセルして立大の登った尾根に取付き、唐松平迄の三分の二程を偵察して来た。器具は現地連絡所にお願いした鹿島建設事務所に預けて来た。試験前に一応予定の準備を終えていたが食料だけは遅れていた。三月の試験を終えてから出発迄に十日近くある。直ちに中断されていたトレーニングを再開し準備を開始した。このころには参加人員も最終的に決定していた。高三が4人、高二が2人、高一が6人であったが、残念なことに高二の2人共行けなくなり、結局高二無しの前代末聞の合宿にならざるを得なくなった。そして高二の二人の代りにOBの三浦、坂両氏が参加することになった。 場所
期日
目的
隊員
隊の編成
在京連絡所 ...横地泰英(高二)
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