風来日記

西日本の旅

(第6回/4月22日〜5月1日)


4月22 日曜日 曇りのち雨

5時40分 AV モニターの残圧低アラームで起こされる。昨日暑かったので冷蔵庫が働き過ぎかな? 車内を片付けて石見に向う。約9キロ。

天気予報では雨ゆえ、雨が降り出す前に銀山のベースとなった大森の町の家並みを歩いて眺める。山間の小川に沿って家並みが続く。ここに20万人の人が居たとは思えないひなびた寒村。趣きある家並なるも、むき出しの電信柱が無粋。共同溝の工事をする予定の様だが大変な費用だろう。こんな小さな村に立派な旧裁判所の建物があった。銀に絡んだ揉め事が多かったのだろう。雨が降り出したので車にもどり朝食。

石見銀山の坑道の中でも最も大きな龍源寺間歩(坑道を間歩:マブ゙と呼ぶ由)を見に行く。約160mの坑道の所々に脇に掘った細い枝の抗がある。苦労して執念で掘ったのだろうと想像される。最後にこれは最近掘ったのだろうと思われる斜坑を通って外に出る。出たところが何処に出たのかまるで見当がつかない。

大森の町に戻り旧裁判所の建物を利用した資料館を見学(無料)。江戸時代の銀山の様子がビデオにまとめられ面白く見た。坑道は何の変哲も無いものだったがこれと合せて見ると興味が増す。資料館を出ると雨が激しくなった。

日本海に沿って9号線を東走。和江(かえ)というところがあるので脇道に入り漁港に寄ってみる。結構大きな漁港で、蒲鉾が名産らしく記念に買おうとしたが店が1軒もなく買えず写真を撮るだけ。9号線に戻り道の駅で和江の蒲鉾を買う。

出雲に入り大社参拝。日曜日でもあり大勢の参拝者。太い締め縄が掛って、その端部に賽銭がいっぱい刺さっている。おかしな風習。社殿は正面からは殆んど見えないが裏にまわると塀越しに荘厳な姿の一部が見える。

彰古館というのがあるので入ってみる(¥50)。入館料並みになんということの無い展示物。大社の柱の推定模型(集積材)が置いてあるがその後の発掘で推定が間違いであったことが判明した由。間違っていたことが判明した後も大事に展示してある神経が不思議。説明員によれば出雲大社も60年に一度の遷宮が行われるが、それは単に屋根の葺き替えだけだそうでなんとなく安心。

大社の前のある出雲大社模型展示館「雲太」(雲太とはベストワンという意味の由)見学。昔の出雲大社の姿を工業高校生が復元して作っている。大したもの。でも説明員が「これはあくまで想像の世界で、これでは構造上強度不足」と言い切るのには夢を壊される。 その説明員の紹介でオープンしたばかりの出雲歴史博物館(¥600)見学。発掘された700年前の柱が展示されている他、色々な人が研究しそれぞれの理論に従って作った嘗ての大社復元模型を展示しており、高さに千差万別でおもしろい。神話シアターで大国主の命の神話をビデオ(20分)で紹介しているがこれは子供騙しで見るに耐えない。 その他の展示は確りして見応えあり。

松江市内の宍道湖に面した公園に停めて泊地とする。

そこから歩いて約10分程度のガイドブックお勧めの店「やまいち」で夕食。烏賊が旨い。カウンター席の隣に座ったおばさんに三徳山三佛寺に行くことを勧められる。

奇麗な字でメモしてくれた。

 

4月23日 月曜日 曇りのち晴れ

7時起床。昨夜の飲み屋で最後に宍道湖のシジミの味噌汁を予約しておいたのに飲み忘れたのを思い出し慙愧! あたりはどんよりと曇っているが、天気予報によれば午後から晴れる由。

 

明日の大山登山に備え図書館に情報収集に行く。ナビで松江城前の県立図書館を見つけ行ってみるとなんと休館。次の図書館と見ると昨夜の泊地のすぐ傍の市立図書館でちょっとがっかりしながらも宍道湖脇を通ってそこに行き大山登山情報を集める。往復6時間以内で踏破出来そうで、明日は好天気の予報で登山決行とする。松江市内主要観光地は松江城周辺。再び先ほどの図書館のPに戻る。また宍道湖の脇を通ると、朝には多くのシジミ採りの小船が出ていたのに今は皆無。漁業協定なのかな?

休館日の県立図書館のPに停めてパン、キャベツとベーコン炒め、コンソメスープ、トマトサラダの朝食。

車はそのままに城山散策。黒く塗った板塀が囲む松江城は今まで見てきた白壁の華麗な城に比べ違和感がある。しかし威圧感を与えるという城の一つの目的は果たしている様だ。山桜満開の城見物を終え堀周辺の城下を散策。

小泉八雲記念館訪問(¥300)。入ってすぐ傍に彼の書斎が再現されているが異常に背の高い文机に驚く。若年で独眼になりその目も強度の近眼になった人が特注した机だそうで納得。それ以外にも見所ある展示にじっくり見学。

堀を囲む城下町の街並みを見て車に戻る。

明日の登山を目指して登山口の大山寺に向う。

途中ドジョウ掬いで有名な安来市を通過。道路標識がドジョウ掬いの絵なのには微笑ましい。

大山に入り山を登り始めて、今夕と明日の登山食の調達が必要と気が付き5キロ手前にあったJAに戻りおにぎり他を調達。

大山寺下の大きなP(標高700m)を泊地とする。日本海に沈む夕日を期待したが夕刻より雲が出て不可。大山側は夜間晴れてくっきりと山容の黒い影が見える。

ネギと牛肉を焼いて夕食。

明日の晴天を期待して早めに就寝。今夜は下界でも昨夜より5度程低下する由。標高700mのここは更に冷えそうなので毛布を1枚増やす。

 

4月24日 火曜日 晴れ 夜雨

5時20分起床。山は晴れて残雪の残る山容をはっきりと見せるが遠く美保湾は雲の中。 紅茶を沸かす。 出発準備して6時20分出発。大神山神社奥宮を経て登山道に入る。うぐいす、ホトトギス、キビタキなどが競い合う様に鳴くが姿は見られない。大堰堤をトラバースする時に北壁で大崩落のすさまじい音が谷中に響く。それ以降も間断なくカラカラと乾いた不気味な岩の落下する音が聞こえる。志賀直哉の大山紀行という文章で夜中にカラカラという不気味な音を聞いたと書いてあった様に思い出す。

芽吹いたばかり新緑を楽しむが、花はこぶしと僅かなすみれのみ。

8時、ワンピッチでコースタイム通りの時間で夏山登山道合流点に到着。コースタイムどおりになってしまった事がちょっと悔やまれる。老化のせいかな?

8時27分 6合目避難小屋着。6合目で森林限界を越えて景色が開ける。日本海が春霞にぼんやり見える。 8合目を超えると道はなだらかになり鳥取県の県木ダイセンキャラボクの群落の中に伸びる木道を歩く。自然保護の為との事ながらなんとも味気ない。

9時半 誰も居ない大山頂上着。風が強い。宍道湖は見えないが隣の中海と島根半島は良く見える。後から登ってきた単独行のおじさんと写真の撮っこをして早々に下る。そのおじさんが急に姿が見えなくなったのが気になりながら・・・。

下り道で何人もの登山者とすれ違うが殆んど単独行。それも中高年のおじさんばかり。帰りは夏山登山道のブナ林の中を下る。

途中で足が吊ってしまい騙しながら下山。12時 大山情報館に下山届けを出して登山終了。天気に恵まれ清々しい登山に満足。

県道30号をたどって中山に出て、鳥取に向う前にガイドブック推薦の倉吉市に寄る。クラシヨシが地名になったと書いてある。つつじと桜の打吹公園に行くが、桜は山桜が僅かに、つつじは時期がちょっと早すぎて咲いている木は僅か。赤瓦と呼ばれる白壁と赤瓦の倉が並ぶ一角を散策。それなりの趣を感じる。

鳥取手前の因幡の白兎の故事がある道の駅白兎を泊地としようかと考えたがR9の音が煩く、さらに走って鳥取港を望む賀露(かろ)海岸にある市場 「かろいち」の広い駐車場を泊地とする。ここにある海鮮料理屋で白いかのつくりを食べるのが目当てだったが、一杯やりながら日記を書いている内に腹も一杯になりそのまま寝る。三徳山三佛寺に寄るのを忘れて通り過ぎてしまった。マーイイカ!

 

4月25日 水曜日 雨のち快晴

5時半起床。昨夜半より降り出した雨が未だに残っている。

鳥取砂丘に向かい6時半着。誰も居ない砂丘を歩く。雨はあがり湿った砂は歩き易い。むかしアルジェリアでサハラ砂漠を歩いた事を思い出す。それに比べれば鳥も鳴き、所々には草も生え、驚いたことにせせらぎまである。約30分朝の散歩。

砂丘の少し先のPに停め車内清掃、朝食、日記書きなど。日が射し始め快適。

10時50分網代港のPに停め浦富海岸自然探勝路を約1.5キロ 1時間10分歩く。

随所にすばらしい景色が広がる。島崎藤村がここの景色を見て、「松島は松島、浦富は浦富」と評価した由なるも小生にとっては富浦の切立った景色が好きだ。海の水が透き通っているのも嬉しい。それなのにすれ違うのは2組の老年カップルだけ。途中の道の真ん中に熊ん蜂がホバリングして待機している。恐る恐る通り過ぎる。すれ違った人が蕨を摘みながら歩いていた。注意してみるとあちこちに蕨が顔をだしている。とりあえず10本ほど摘んでみる。あく抜きをどうするか?

丹波の海沿いのクネクネ道を走り、海からすぐに山が切立ち、日本海からの強い風で農業も阻まれたこの地方の人々が杜氏として出稼ぎに行かざるを得なかっただろう事が想像される。

3時 城崎到着。川を挟んだ両側の狭い道に柳の木が植えられ風呂屋、旅館、みやげ物屋などが並ぶ風情のある温泉街の風景。しかし車を停めるところも無いので車内から写真を撮って通過する。

天橋立を目指しアップダウンの大きい県道を走り途中のスーパーで食材を購入し、「途中の丘公園」というおかしな名前の大きな公園のPに停めて泊地とする。

回りに大きなPが4箇所もある広々した公園で、大きなトラックでは若者ばかりか中高年も練習をしている。山が見えて素晴しい環境。

今回の旅で日本海に沈む夕日は見えなかったが山に沈む夕日を撮影。

蕨は茹でてそのまま食べられた。

 

4月26日 木曜日 晴れ

昨日早く寝たので早朝 5時40分起床。 寒く車の窓に結露。6時過ぎに出発し6時半 天橋立到着。早朝の天橋立を歩いて渡る。橋の下は潮流が強い時間帯らしく大きな渦を作りながら中海に流れ込んでいる。そこに船を舫ってアサリ取りの船がいる。

松の古木の間から両側に海を見ながらほとんど人の居ない道を歩く。同じような構造の中国西湖の蘇東波が作らせた蘇堤を思い出す。今と同じ時刻の早朝にもかかわらず大勢の人々が太極拳、剣舞、ソシアルダンス、体操等などを楽しんで喧騒しきりなるも、両岸には高い塔や寺の屋根が見えて景色は情緒があった。

やはり、日本に生まれてよかったと思いながら往復6キロの静かな早朝ウォーキング。

松の下草を刈り表土を剥がしているところがある。試験的に生育状態を調査しているとの看板。確かにこの松が枯れてしまったら日本三景の一つである価値は半減以下となる筈で、松を大事にする気持ちがわかる。古木の松にそれぞれ名前が付いているのでも分かる。それがこじつけ然としてであっても。

早足で往復1時間半歩いて元にもどり、橋立を上から見たくなり急坂をのぼり壊れかけた展望台より橋立全貌を眺める。なるほどこれが股下からの眺めかと、デジカメを逆さにして撮る。

橋立のある街 宮津市の市立図書館に行き次の方向を研究し、とりあえず舞鶴に向って走る事とする。「安寿ロマン海道」という看板のある海の見えるPに停めて朝食。おじやと野菜サラダ。安寿と厨子王の伝説はここ丹後の地であった。

舞鶴に入り海軍記念館に行こうとして間違えて海上保安庁学校の前に出てしまった。立派な校舎にパチリ。 舞鶴市郊外の引揚記念館訪問。シベリアでの過酷な抑留生活が再現されており、更にボランティアの説明員が凄さを深める。 日本の戦争責任が連合軍軍事裁判だけで終わらせて良かったのか思いを馳せる。

米軍が撮ったのであろう民間人の帰国風景の鮮明な写真も展示してあり、和江の帰国時の苦労を想像させられる。

記念館の裏は丘になっており百本以上のピンクの八重桜が満開。それぞれに「○○シベリア部隊」と書かれた札が付いて抑留後帰国した人々の平和の願いを感じる。丘の最頂部から引上げ時に使われた小さな桟橋が見下せる。ここでどんな涙が流されたのか?

市内に戻りレンガ博物館なるものを見学。1903年建造の旧海軍魚雷庫を改装し、一部はボルト構造に改装されてはいるが当時の米国製鉄骨が使われている美しいレンガ作りの建物で、古今東西のレンガの歴史を解説展示した博物館で見応えある。

澁澤栄一が深谷に日本最初のレンガ製造会社を創立したことも展示されている。

若狭湾沿いに東送して福井県に入る。これで、日本全国足を踏み入れた事の無い都道府県が無くなった。

小浜市の手前。高浜の道の駅に停め泊地とする。温泉もあり風呂上り即ビールが絶好調。

 

4月27日 金曜日 晴れ

6時起床 6時40分出発。走り出して10分くらいで丸山公園という芝桜が奇麗な所があり停めて散歩がてらに写真をとる。ピンクの八重桜と紫、白、水色に色分けされた芝桜が見事。

小浜の港に着いてこれから何処に行こうか考える。港から遊覧船で蘇洞門(そども)という景勝地に行くかエンゼルラインという道を通って行く方法もある。港の向こうに見える半島がそれらしい。車で行って見る事にする。エンゼルラインには料金所があるが誰もいなく無料開放。無料になった今でも走る車がまるで無く採算が取れなくなったのだろう。車窓の両側に展開する景色はすばらしく宣伝に問題があったのだろう。景色を見ながら朝食。パン、野菜サラダ、野菜スープ。

終着点のPから見る若狭湾の島と半島の景色は圧巻。ここから蘇洞門まで歩いて行けるらしいが往復3時間以上掛かるとの案内板を見て断念。日記、記録整理。小浜の街にもどりナビに従って堅田に向う。4時半上海時代にお世話になったS氏O氏の事務所で久しぶりの邂逅。 上海での仕事が同社の業績回復にお役にたった事を知り嬉しくなる。

工場見学。あちこちに中国製部品があり懐かしさを感じる。

琵琶湖大橋の脇にある道の駅のPに停め、S氏夫人の車で市内の飲み屋に連れていってもらう。子鮎のてんぷら、アマゴ焼、締め鯖などこの地のものを賞味させていただく。子持ちのアマゴの白焼が特に旨い。O氏が別の会でやっている2次会にも合流させていただき楽しい一夜を過ごす。

道の駅にもどりZzzz。

 

4月28日 土曜日 晴れ

7時起床 好天気。 日記書き 8時半出発。 京都大原三千院に向う。昨日通った道を戻り「途中トンネル」という有料トンネル(¥150)を通り京都に入る。三千院と寂光院との間に路駐して散歩を兼ねて両方のお寺を訪ねる。何年か前に親兄弟で訪問した時は紅葉で溢れかえる程の人だったが、今朝は人がまばら。清々しい朝の雰囲気の拝観。石楠花が満開。杉苔が美しい。それにしても拝観料¥700は高い。そのせいか坊さん達は皆太って立派な体格。

三千院からHAの前を通って寂光院まで大原ののんびりとした風景を眺めながら散策。柔らかい春風が心地よい。

比叡山に登ろうとロープウェーの駅まで来たら急に雨が降り出し断念して大津に向う。 京都と大津がこんなに傍であったのか実感。大津のスーパーで食材調達。近江大橋を渡って琵琶湖の東岸を北上する。天気も回復して快適。湖岸のPに停めてランチ。更に北上して近江八幡に向かう。日牟禮八幡宮の前に停めて街並見物。八丁堀の両側に連なる白壁の倉が奇麗。でも昔の街並みもそろそろ飽きた感じ。

観光協会で風呂屋を聞くもこの辺には無いとの事で彦根に向う。彦根駅前の観光協会でスーパー銭湯を聞き入浴。

湖岸のPに停めて泊地とする。琵琶湖越しに山に落ちる夕日を見ようとしたが雲に隠れてしまった。

 

4月30日 月曜日 快晴

5時30分起床。 長良川の対岸に古墳公園というのがあるので行ってみる。竪穴住居を再現されている。散歩とついでに給水。

岐阜県立百年を記念して作られた100年公園の前に行き9時の開園を待ち、近くの空地に停めて朝食(サラダ、スープ、クラッカー、紅茶)、写真整理など。

開園と同時に入り広大な公園を散策。一番端まで行き折り返し約1.5時間。花は見られなかったが緑の中を気持ち良く歩けた。ただ園内の道標がほとんど無く位置の確認がしにくい。

関市に行き関鍛冶伝承館に入る。関の孫六で有名な刀の産地で刀作りについて詳しく展示・説明してあり、入館料¥200以上の価値がある。ビデオで実際に作っている様子が見られ興味を持ってじっくり見学。刀身そのものだけでなく、鞘や柄にも匠の技が施されている。

美濃市を通り、うだつの上がる街並みをざっと見学。ここのうだつは屋根のてっぺんから軒にまで連なる長いうだつ。うだつにも色々あることを知った。

途中のスーパーで食材を調達し、道路の脇の日陰に停め天婦羅うどんの昼食。

本日は夏日の由なるも乾燥しているから日陰に入れば涼しい。

美濃市から8キロほど離れた長良川沿いに建つ美濃和紙の里会館に入る。

ちょうど全国和紙画作家選抜展というのをやっており、大判の素晴しい和紙画(切り絵)を沢山鑑賞。じっくり見せてもらい堪能。入り口が2階で、1階には和紙漉きの体験が出来る。他人の体験の様子を眺める。最上階の3階は和紙を使った照明器具の展示と和紙作りの製造工程の展示。これも興味を持って見学。約1時間かかったが面白かった。

多治見に向う。途中スーパー銭湯という看板を2回見るが、太陽が高く暑いのでもう少し先に進み夕方になってから入ろう、まだ有るだろうとパス。連休のせいか所々で渋滞に入る。4時過ぎて銭湯を探すが今度は見当たらない。道の駅の観光案内は閉まっている。岩鬼温泉という温泉場に行くが日帰り入浴は不可と。多治見の駅に行き駅前の観光案内に聞こうとしたらここも閉まっている。困って駅前の交番で聞いたら4〜5人の警官が暇そうにしており親切に教えてくれた。多治見は平和な町なのかな?

天空の湯という銭湯で野天風呂もありゆっくり入浴。

ナビで見当をつけて町外れに行き畑の傍の空地を泊地とする。

 

5月1日 火曜日 曇りのち雨

6時40分起床。 本日は雨の予報だがまだ降り出していない。まわりを散歩。

すぐにポツポツ来だしたので車に戻り日記書き。

8時半出発。多治見市郊外にある岐阜陶磁資料館に行くが、着いてみるとなんと休館日。陶磁器はあきらめてコンビニで買ったサンドウィッチと牛乳の朝食。

ここから千葉への帰り道は中山道か東海道かどちらにするか迷うが、距離の短い東海道とし、豊田市にある豊田自動車の記念館に行く。ところがここも休館。今日はツイていない。

ラジオで蒲郡のプリンスホテルの庭のつつじが満開で一般公開している由なので少し回り道なるも寄ってみる。紫、白、ピンク、水色の大輪の花が素晴しい。庭見物の間だけ雨が上がる。

R1に入り東を目指し雨の中を走る。R1はほとんど自動車専用道路で景色の変化もなくひたすら走るだけで味気がない。夕方になって来たが泊地になる適当な場所が無い。箱根に居る昭兄に電話すると「待っているから、箱根まで走っておいでよ」と。雨の中で車中泊するより箱根の山荘に泊まった方がいいかと考えそのまま走り8時15分箱根着。本日の走行はこの旅の最高で319キロ

新富士で調達した桜えび、イカ、マグロの刺身で無事な帰還に祝杯。

箱根で2〜3日静養後千葉に帰る予定。

3月13日スタート以来調度50日目、全走行距離は千葉までの140キロを足して6,160キロ。消費燃料は672リッター。ハイエースは故障も無く良く走ってくれた。ありがとう。


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