風来日記

西日本の旅

(第3回/3月29日〜4月4日)


3月29日 木曜日 快晴。

6時起床。少々寒い。湯を沸かしお茶を一杯、車内を片付けて6時45分散歩に出かける。四万十川沿いの国道と反対側の静かな道を歩く。すれ違う人も無く鶯を初めとする小鳥達の合掌を聞きながら歩く。すれ違う人も車も無い。

四万十は日本一の清流と聞いて予てから一度訪れてみたいと思っていた。確かに清流ではあるが少し濁っており流れも少ない。この程度なら多摩川の上流だって見られるのではないか。とはいいながら好天の中静かな散策を1時間程楽しむ。車に戻って朝食。

広島で友人のUに会うのを彼の都合に合わせ8日と決めその前後の大まかな日程を考える。赤穂 5日、呉7日、広島8日、長崎15日。

10時道の駅の情報館が開き情報と地図を入手。四万十に沿って中村駅まで下る事とする。道の駅の向かいの丘に石の風車があるので登ってみる。大小2つの羽と柱が石で出来た風車。大きいほうは川風を受け、小さい方は山風で、今は小さい方が回っていた。本当の自然石だと思われるがそうだとするとかなりの加工技術を必要とする様に思える。

10時半出発。沈下橋(洪水で川の水位が上がると沈下する橋)の一つの脇に車を停め歩いて渡る。水の抵抗を少なくするため欄干がないのでものすごく頼りない。なるべく中央を歩いて居たら後ろから車が来て端に避けるのにちょっと勇気が要る。橋の先は畑で菜の花が一面満開。菜の花を植えると畑に良い効果があるのかな?

川を下るにつれて桜の開花が大きくなっておもしろい。

燃料が乏しくなって来たので山の中のGSに寄る。だれも居なくて「右の酒屋に声を掛けてください」との看板。10m程離れた酒屋に声を掛けるとオッチャンがのっそりと歩いて来る。値段はなんとリッター¥130! ガソリンよりも高い。でもガス欠が心配で10Lだけ入れてもらう。この車に乗り出して最高値記録更新。

12時40分「キャンプとカヌーの里カワラッコ」というところに着く。はるばる四万十に来たのだからここでカヌーイングをしてみたくなるが、レンタルの受付は誰もいない。とりあえず川べりまで歩いてみるとカヤックが2艘転がっており、それを見るとなおさら乗ってみたくなる。受付に戻ると係りの人も戻って居て「午後のツアーは既に出発しました」! 小生がよほどがっかりした顔をしたのか。「途中の休憩地点からの参加で良ければ参加できます」とそれでも1.5時間程度のカヌーイングの由。OKして参加する事とする。おまけに本来¥5,000のところ¥3,500でOKと。

車でその休憩地点まで送ってもらい4人のツアーとインストラクターと合流。操船の説明と15分程度の練習で出発。3年前和江と北海道の千歳でカナディアンカヤックに乗ったがそれよりも安定性が悪い。でも小さいキールが付いているので方向は取りやすい。

千歳の小さな川に比べ四万十の本流を下るのでそれなりの緊迫感のあるカヌー。

途中風が変わり強い向かい風。そんな中でちょっとスリリングな瀬落としもある。

インストに聞くと数日前の大雨で川が濁っている由。納得。それでも浅瀬(水深1.5m程度?) に近づくと底が見えるのは多摩川とは違うのかな? 同行の4人は二十歳前後の2カップルが夫々2人乗りカヤックにのり、一艘は二人で歌い続け、もう一方は二人でおしゃべり続け。好対照。そこにおじさんが入ってお邪魔虫。

3時 終着点着。堪能のカヌーイング。それでも下着も濡れて併設のコインシャワーで本日の入浴の代わりをさせてもらう。カヌーイング中の写真をインストがデジカメで撮ってCDに焼いて¥500と。要らないのだけれど一生懸命撮っていたので買う。本当は¥1,000なのだけど撮影枚数が少ないので半分で良い由。

3時半出発。中村駅近くのスーパーで食材調達して足摺岬に向う。

土佐清水漁港の公園のPを泊地とする。風が強くなるが温度が高い。

地元産小魚のつみれに四万十の産直市場で買ったネギを入れたつみれ汁。

 

3月30日 金曜日 快晴

7時前起床。夜中にバッテリー残圧のアラームが鳴ったのにアラームだけ消して寝てしまいイグニッションの電源を切るのを失念。朝起きて残圧をみたら7KV以下でゾッとしてエンジンを掛けた。気温も上がったせいか難なく掛かってホッとする。就寝前の要注意点とする。アイドリングして充電するより走りながら充電した方が効率的なので足摺岬に向い8時着。Pより岬の灯台までは椿の林を5分ほど歩く。椿が満開時期で遊歩道にいくつもの花が落ちている。

岬は灯台と道標があるだけでたいした事はないが今回の旅の最南端の記念に写真。南国のせいだけではなく本日は気温が上がり歩いても汗ばむほど。鳥のさえずりもトロピカルな感じがする。「自生ビロー」という看板につられて歩いていってみる。椰子の木が数本生えている。ビローとは椰子の一種なのかな?

Pまで戻りジョン万次郎の銅像を眺める。彼はこの地の出でこの沖で難破した由。苦労もあったろうが時節に恵まれたラッキーな人。

土佐清水に戻る途中の木陰に停めてブランチ。木陰に停めたくなったのは今回始めて。涼しく気持ちが良い風に吹かれて煮込みうどん。

土佐清水から更に昨日走った四万十川沿いの道を戻り宇和島に出る。

宇和島で有名な宇和島天麩羅を今夜の夕食に調達。給油、中国地方のガイドブック調達等など。奇麗な夕日が見れるサイトを捜してウロウロ。結局夕日が入った時に海沿いのPに停めて泊地とする。

 

3月31日 土曜日 晴れ 暑い

6時半起床 暖かくなりむしろ暑いくらい。

ラジオで松山の愛媛県警察学校の庭に桜がありこの期間一般に開放しているよしなのでon the wayでもあり立寄る事とする。伊予大洲から伊予灘を眺める海側の道を走る。左は幽かに島影が点在する霞のかかった海。右側は斜面に8分咲きの桜とその下を埋め尽くす菜の花。その間をのんびり走る。

NYの原油の値上がりに製油各社は早速対応したせいか軽油の価格が高い。皆@¥110以上する。

愛媛県警察学校の桜を見物させて貰うがまだ2~3日早かった様だ。

松山に入る、新婚当時、先輩のKさんに誘われて和江とここまでドライブして来たのだけれど、30年以上前の事で、泊めていただいた家の場所すら見当がつかない。

道後に入る。磯々会Sさんより電話。地元では本日お花見との事。幹事役にもかかわらずお世話できず恐縮。

2時半。道後公園から1キロほど北の東野(ひがしの)という川べりの公園の空地に停める。傍ではお花見で盛り上がっている。ここを泊地としてこちらも缶ビールで乾杯。かき揚げ入り讃岐うどんの遅い昼食。

石手寺という51番札所の寺に参拝。お遍路さんが一杯いる。参道も長く両側に小店が並ぶほどできっと由緒のあるお寺なのだろう。仁王門と3重の塔は国重文とある。そこから歩いて道後公園に行く。築湯城跡の公園。桜が500本以上有る由。そして大勢の人達がお花見をしている。天気も良く楽しそう。ここのお花見のスタイルは七輪で何か焼いて食べる様でどこの囲みも七輪を2つ3つ抱えている。公園の隅には七輪に練炭の火を熾してレンタル¥1,500とあったった。

城山にのぼり遥か霞の中の松山の街を眺めるが昔の記憶は思い出せない。

徒歩で道後温泉に行く。その昔は車で行ったところは今はアーケードになっていたが入り口の思い出はあった。階級がいろいろあるが一番安い入浴のみの入場(¥400)。レトロな砥部焼の陶板を見ながら入浴。土曜日という事もあってものすごい混雑。浴槽に入るのも人を避けて入るほど。ここばかりでなく他にいくつもの浴室があるらしいのでここの売上げを予想するに相当な・・・・。

砥部焼を見て思い出した。明日は砥部に行って見よう。

風呂上りの後温泉前のアーケードを散策して道後駅まで歩く。ここからバスで東野まで帰る予定なるもバスの到着まで20分ほど時間があるので、駅前の観光案内所で砥部の情報入手したり坊ちゃん列車や時計台の撮影をして過ごした。更に時間があるので風呂上りのスーパードライをコンビニで買ってシュパ! 幸せ!!

車に戻って花見の夕食。まぐろの刺身と肉じゃが。

 

4月1日 日曜日 晴れ

7時起床。夜半に相当雨が降った様だが今は晴れて薄日がさす。川の土手の桜が満開で雨に濡れて一層艶やか。

傍の公園で給水して7時半出発。砥部焼の砥部に向う。約30分のドライブ。砥部焼伝統産業会館のPに停めて9時の開館までの間に日記書き、資料整理。

開館と同時に入館(¥300)。古砥部も数点あり参考になる物もあるがどちらかというとショーウインドー的でこれで良くお金(¥300)を取るなという感じ。入場者も小生の他1名。

そこを起点として砥部の街の散策コースというのがある。その一つの手作り醤油屋を訪ねる。木の樽で醤油を作っているのをご主人が案内してくれる。土産に買って帰れば良かったが置き場に困るので買わずにちょっと失礼したかな。陶板の小道というのがあるがイマイチ。それとは別に砥部陶芸館という大きな建物があるので寄ってみる。ここは完全に商売展示なるもそれなりに興味ありじっくり鑑賞させてもらった。

ここのPでパンとサラダの朝食。

松山に戻り県立図書館に行き石鎚山登山についての情報収集。図書館のPは松山城の麓にあるのでそのままついでに城見学。構えの大きな山城に圧巻。城内には何本もの桜の古木があり見応えのある満開。当然大勢の人が宴会中。

結局三十数年前の松山の面影に触れたのは道後温泉だけで松山を後にして石鎚登山口に向う。

小松市内のスーパーで買い物をした後、泊地探しに道の駅のガイドを見るとすぐ傍に石鎚ハイウェーオアシスというのがある。それも温泉付き。即そこに決定。

四国高速道路のSAと兼ねているが当然一般のPと高速のPとは分離している。このシステムはいいアイディアと思う。建物も新しく、遠くの景色が眺められる露天風呂も付いて¥400は格安。駐車場も広々としてライトアップもあり満足。ただ遅くまでBGMが流れちょっと煩いので90点。キャンピングカーも1台泊まっている。車内でTVを見ている様子が見えるが当方のTVは通信状態悪く映らない。マッ イイカ!

 

4月2日 月曜日 花曇り

6時起床。曇っているがうっすらと日差しがある。本日は天気さえ良ければ石鎚山に登る予定。ラジオで天気予報を聞こうとするがNHKは電波が悪く入らず、ローカル局の民放は松坂の話ばかりでなかなか松山の天気について放送しない。車内を片付けて7時出発。途中のコンビニで登山用のおにぎり他を購入。

ナビに従い登山口に向う。ラジオの天気予報は曇りのち昼頃晴れとの事で決行決定。登山ルートは幾つかあるが、登りの時間が最も少ない土小屋ルートを考えてその様に登録したつもりだったが別の登山口に出てしまった。しかし今後の旅の道筋からすれば結果良し故ここから登る事とする。ルートは成就ルート。名前もいいね。

あちこちに満開の桜が見える川沿いの道の脇に停めてパン、サラダ、紅茶の朝食を摂りながら登山準備。携帯電話は圏外表示ゆえ不安ながら置いていく事にする。 登山ロープウェーの駅まで歩く道はお土産屋やら旅館やらが幾つも有るが皆閉まっており人影もない。最近の不運パターン故、事に依ったらロープウェーは運休かと心配しながらに乗り口に着くと、「5分後に本日の始発が出ます」との事。ラッキー!ツキが戻ったのかな?

9時出発 往復¥1,900。 高度差850mを8分で引き揚げてくれる。乗客は小生一人。申し訳ないくらい。でも残念ながら同乗のガイド嬢は無し。しかたがないのでセルフタイマーでパチリ。頂上駅は霧の中。とりあえず20分歩いて成就社中宮に着く。石鎚山を霊山として開山した役の行者が永年の修行を積んで何度もトライした末に登頂開山を成就した事にちなんで社を開いた由。来月からの就職を期し今の幸せを感謝し参拝。天気予報のとおり霧は少しずつ薄れ木漏れ日も射すようになってきたので再度登頂決行と決める。ただし、単独行であり行き交う登山者も皆無故、ヤバクなったら即撤退と心に決める。入山カードに記入しようとしたらなんとペンの持参失念、備え付けのペンもインクが出ない。引き返してペンを借りようか悩んだが結果として無届登山とする。考えてみれば誰にも今日の登山計画を連絡していないので届けを出しても意味無いか!

その脇に「アイゼン貸します¥100」という看板。2本爪のアイゼンが箱に一杯入っている無人スタンド。この山は関東ロームと違い砂礫岩で昨日の雨にもかかわらずほとんど滑らない故必要無いなと思いながら通過するも、この意味が後で分かった。

始発のロープウェーに一人で乗ったのだからこれから上は誰も居ない独り占め! 鶯の声が響き渡る貸切石鎚山を楽しむ。ただしトラブルがあったらどうしようも無い事から慎重に歩く。

登山道は良く整備されて急斜面は殆んど木製の階段が設置されている。この数たるやものすごい。千段以上かな?

1時間半歩くと登山道はなんと残雪に覆われている。キックステップ(この言葉を何年ぶりかで思い出す)で登らざるを得ない。それも更に上に行くにつれて氷結状態でキックも効かない部分もある。貸しアイゼンの意味がここでようやく分かる。 それでも登山靴に履き替えてきてよかった。

更に雪崩の起きそうなカールをトラバースする場面もありちょっと緊張。頂上直下は1の鎖〜3の鎖の急登があるが夫々に巻き道があるので大事を取って鎖道は敬遠して11時40分 1,982m石鎚山頂到着。標準コースタイムに比べかなりのハイピッチに気を良くする。頂上は天気が良ければ瀬戸内海も見える筈なるも周りの山々がぼんやり見えるだけ、風が強く早々に下山開始。下山は同じ道を帰るがそれなりに難関ある。スノーブリッジ(この言葉も久々に思い出す)状態を踏み外さない様に慎重に下山。そんな訳でここは特異な高山植物の山なるもそれらしいものとの出会いはゼロであった。行き交う登山者は結局2組3名だけだった。

登山者が少ないせいかまた新緑の前で木立が見通せるせいか野鳥達を良く見る事が出来たのはラッキー! 途中の登山道でおにぎりの昼食と白湯(お茶を忘れた)の昼食後、2時7分、帰りも標準コースタイムを縮めてロープウェー駅到着。本日の万歩計の歩数22,750歩。

泊まりは昨日のハイウェーオアシスが気に入ったのでそこに戻りまだ早いのでがらがらの温泉にゆっくり入り疲れをほぐしたあと、ハッピーな1日をまた重ねられた事に感謝しながら、すぐにスーパードライで無事を祝い乾杯!!!

 

4月3日 火曜日 曇りのち晴れ

6時起床。曇っている。出発しようとして車を出て運転席に移ろうとしたらドアが開かない。鍵を中に入れてロックしてしまった。真っ白状態。この様な時の為に車外に取り付けたスペアキーを取り出そうにもドライバーが無い。傍の売店も閉まっているし、数台停まるっている車にも人影が無い。運転に備えて上着を脱いだので心細さもあってやけに寒い。何かドライバーの代わりになりそうなものを捜して売店付近をウロウロ。「防犯カメラ作動中」との看板がありおかしな事もできない。やっと錆びた鉄片を見つけてドライバー代わりにボルトを回すが錆びてボロボロ割れて利かない。何度かやるうちにやっとボルトが回ってスペアを取り出せたときにはホッ!。今後は注意しよう。

7時出発。高松を目指して走る。四国に入って以来どこでも見かけるお遍路さんが歩いているのには感心する。殆んど小生と同年代のおじさんが一人で黙々と杖をもって歩いている。今までによっぽど悪いことをしてその贖罪なのかあるいは本当の信仰心なのか。とにかく朝早くから大変だろうと頭がさがり、車で快適に回っているのが申し訳ない気がする。

海の見えるコンビニに停めて朝食。昨日登山用に調達したおにぎりと昨日採った蕗の薹入り味噌汁。天気が晴れてきてハッピー。10時半琴平着。こんぴらさん参拝。昨日の登山のせいでちょっと筋肉痛の足に1300段の階段は応えるが我慢して登る。本宮からは高松市の向こうに瀬戸内も見える。階段を降りたところにある天麩羅屋で揚げたてアツアツのじゃこ天(¥120)を買って歩きながら食べる。美味い。

讃岐うどんを食べようとしてガイドブックを見ると店によって3種類に分かれる由。一般店タイプ゚、セルフ店タイプ゚、製麺所付属タイプ゚。おもしろそうなのでセルフ店を狙う。これから行こうとする栗林公園の近くにもある模様。スーパーに車を停めて酒、食材の調達を済ませセルフ讃岐うどんに挑戦。上原屋本店。混んだ店内に皆食べ終わった丼を持ってレジの前に並んでいる。小生はどこから始めるのか判らず調理中のおばさんに聞く。まず何玉かを申告するとその分のうどんを丼に投げ込んでくれる。それをその脇の湯にざるに入れて暖める。天麩羅とかアゲなど好みのトッピングを乗せて垂れを掛けて刻み葱を載せて食べる。勘定は食後に何を食べたか自己申告して払う。トッピングをネギと天カスだけならなんと¥170。 繁盛するらしく店側のおばさんが4〜5人居た。この方式も値段にも味にも満足。

栗林公園入園。松を中心とした回遊式の庭園。平地にいくつもの池を配し落ち着いた雰囲気。約1時間散策。

車に戻り高松港を目指す。本日もしくは明日本州に戻る予定で瀬戸大橋とするかフェリーで行くか考えていた。高松港フェリー乗り場で聞くと¥3500と安いのでフェリーで渡る事にする。それも30分措きに出ている。乗船券を買って列に並ぶ。

乗船名簿も車両ナンバーも記載することなく実にあっけない。

船内のお客さんは皆乗りなれている感じで、景色を眺めて写真を撮っているのは小生だけ。遥か遠くに並行に走る瀬戸大橋が見え、橋の建設の是非を考える。それもフェリー会社に多額の補償を払って。車両デッキは大型トラックで満杯である。

浴室というのがあるので入ってみる。調度先客と入れ替わりで誰も居ない風呂に入ってみるが船の揺れに合わせて湯が揺れて落ち着かない。

60分の船旅の後、6時10分宇野港着。

港の近くの競輪場の裏にある海が見えるPに停めて泊地とする。

栗林で買った鯖味噌煮の夕食。

 

4月4日 水曜日 晴れ

6時起床 湾の向こう側から太陽が顔を出すが寒い。風も強い。

本日は昔仕事でお世話になったM氏に会いに備前市日生に向う予定。

岡山の観光パンフレットを眺めていたら近くに深山公園という7,000本の桜の名所がある由、日生のon the wayなので寄ってみる。公園内の周回道路を車で回っても5分以上掛かる広さに桜が点在する。桜の木はどれも若く、古木は無いのでイマイチ。三つ葉ツツジが同時に咲いて紫と桜の白がコントラストで美しい水飲み場で給水して朝食。パン、サラダ、コーンスープ゚。

R30、R2、R250を順調に走り12時30分日生駅M氏と5年ぶりの再会。

彼は生粋のビジネスマンと思っていたらなんと漁船を持ってサンデー漁師の顔を持つ事を知る。長年お付き合いをさせてもらったがそんな顔は知らなかった。

日生の港に車を停めてM氏の車で赤穂を案内してもらう。

赤穂の駅と城跡との道は美観地区で昔風の白壁作りに作られているが新し過ぎて落ち着かない。その道筋にある寿司屋で昼食。開店4ヶ月とかで奇麗な店でネタも新鮮で旨い。焼穴子で一杯。

そこから歩いて復元された赤穂城を見る。数年前に来た時には無かった本丸を昔の位置に正確に復元した由。コンクリートながら畳の位置まで表している。

車に戻って城の隣の赤穂歴史博物館見学。赤穂城の模型があり今見てきたものとの対比が面白い。赤穂城下に隈なく上水道設備が作られていたのには驚き。製塩関係の展示はイマイチ。

製塩・廻船で財を成し今でも大きな敷地に土塀をめぐらす田淵家の記念館に行く。豪華な雛人形や茶道具、家財道具が並べられている。塀越しに田淵家の敷地を覗くが豪華そうな茶室が見えた。江戸幕府が製塩で栄えた赤穂藩をなんとか手中にしようと、直情な浅野の殿様を手玉に取ったのが分かる気がする。

さらに海沿いを車で走り坂越(サコシ)の作り酒屋を訪ねる。倉庫(?)の2階にミシンやら湯たんぽやら雑多な、それでも懐かしい古い物が所狭しと並んでいる。 その酒屋で利き酒をして購入。

日生の港に戻り、HAから宿泊準備のバックを取って乗船。ここから頭島にある民宿に行く。車で行けば5分程度の距離なるも途中経由する港(鴻島)もあり約30分で到着。備前市会議員でもある民宿金栄丸のご主人に軽で港に迎えてもらい宿に入る。ティスティシーフードというタイトルが付いている民宿で今夜の夕食が楽しみ。

宿の売りの一つである備前の緋襷のタイルの風呂に入る。肌触りも良く快適。

夕食はM氏と盛りだくさんの料理を堪能。市会議員のご主人も傍で話しに加わるが豪快そうなこの人お酒はまるでダメとか。9時半M氏は市会議員さんの操船する船でご帰宅。小生は日記書きをしながらウトウト。


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