tome VII - 合宿報告2


 

薬師岳から笠ケ岳へ

昭和57年度夏季合宿
小沢 徹


在りし日の加藤文太郎(うそ)


page 1/2 [合宿概要]

計画と準備

中二以上の部員七名で大きな山で十日前後の夏季合宿をやろうということが、四月から我々高二のリーダー学年を中心にした話し合いで決まっていた。幸い高一の三名は技術的・体力的にもかなり期待てきたので、場所・コース違びにも熱が入った。南アルプスと北アルプスのどちらにするかということになったが、縦走だけでなく、沢登りなども取り入れたバラエティに富んだ合宿を行おうということで、北アルプスの薬師岳から槍ケ岳に到る一帯に場所が決まった。

梅雨に入る頃になると、コースの綿密な計画をたてるのに並行して、長期の合宿に備えて食料・装備の軽量化をはかるべく研究がなされ、期末試験の前に計画はほぼ固まり、準備期間は余裕をもって臨めた。準備期間も合宿の準備だけでなく、合宿に参加しない中一、中二の強化をはかるべくトレーニングや係の仕事が行われた。最終準備会での先生・OBの方々との話し合いでコースに関する若干の変更を行い、いざ出発となった。ジフィーズ(乾燥肉や乾燥野菜)を多用した食料や団体装備の軽量化の甲斐あって、10日におよぶ合宿としては背負って驚く位軽いザックを背に、7月22日、上野駅を夜行で発った。

目的

  • 自分達の持っている実力をフルに発揮し、バラエティに富んだスケールの大きな夏山合宿を行う

期日

  • 昭和57(1982)年7月22日-8月1日(予備1日含む)

隊員

  • CL今西 規(高二) ... 会計
  • SL小沢 徹(高二) ... 食料
  • 加藤広亮(高二) ... 装備
  • 石井秀行(高一) ... 医療.気象
  • 伊藤 宏(高一) ... 食料・コース
  • 大塚 進(高一) ... 装備・記録
  • 風間史彦(中三) ... 装備・医療
  • 浅田康夫(OB)
  • 中村 仁(OB)
  • 増子寛(部長)
  • 在京連絡所 小田健一(中二)

行動



団体装備

  用具名 数量   用具名 数量




夏用天幕 1式



ろうそく 10本
エスパース 1式 ガムテープ  
張綱予備 2組 針金 10m
ペグ   ビニール袋大 10
兼用スコップ 1本 ビニール袋小 90
ツェルト 1 ラジオ 1




スベア 2台 予備電池  
灯油 6L 背負子 1
なべ 3組 医療パック 1式
おたま 1 スベアパーツ  
たわし 1
メタ 60本
じょうご 1

(水用ポリタンクは個人装備として各自が持つ)



食料表

1 2 3 4 5 6 7 8 9 予備
B - ラーメン 炒飯 ラーメン おじや ラーメン ピラフ ラーメン おじや ラーメン
L A A A B A C A C A A
S カレー マーボ豆腐 炊込み飯 豚汁 チラシすし 炊込み飯 シチュー チラシすし - 茶漬け

  • A:ビスケット、アメ、ハイレモン、チーズ、ゼリー
  • B:アメ、ハイレモン、チーズ、チョコレート
  • C:ビスケット、カンパン、アメ、ハイレモン、チーズ。
  • 米1人15合。
  • ジフィーズを多用(肉・野菜・醤油など)



page 1. 合宿概要
page 2. 行動記録・反省


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