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tome VII - 合宿報告1
黒法師岳昭和53年度春季合宿
page 1/2 [合宿概要] 計画と準備黒法師岳は、南アルプスの南部、光岳のさらに南に位置する標高2067mの山である。この山域は、一般に南アルプス深南部と呼ばれ、道らしい道もない不遇な山域である。 我々が、黒法師岳の名を知ったのは、昭和52年の秋頃のことで、それは、『山と渓谷』の「南ア深南部の山々」という特集記事からであった。道なき稜線をヤブをかき分けながら進むといった記事の内容は、日頃から整備された登山道に慣れた我々に、新鮮な印象を与えるものであった。さっそく、積雪期の概念とコースの状況について間合わせを行なったが、ガイドブックすらないこの山域のこと、はっきりした状況をつかむことは容易ではなかった。このため、53年2月と3月に偵察を実施したうえで、昭和52年度の春季合宿が寸又峡から前黒法師岳を経て黒法師岳を往復するコースで行なわれた。
52年度に引き続き、53年度の春季合宿も黒法師岳周辺で行う事が決ったのは、リーダーの交代が行われて間もない10月のことであった。前年の春季合宿では、人の訪れることさえ稀な山城で、中一から高一までの全員で合宿が実施できた事など、満足のゆくものであったが、一方で、我々の雪山経験の不足と技術の未熟さの為に、当初の計画の稜線縦走が行なえなかった事など未練を残す部分もあった。よって、53年度の春季合宿では、中三と高一を対象に蕎麦粒山-黒法師岳-寸又峡のコースで、黒法師岳より南ア深南部の展望台、不動岳をアタックする計画が立案された。 しかし12月に行った偵察で、黒法師岳-不動岳間の鎌崩(かまなぎ)と呼ばれるナイフリッジの通過が困難であることが判明したため、計画も大幅に変更され、最終的には、等高尾根-黒法師岳-丸盆岳アタック-寸又峡のコースで春季合宿を組むことになった。 目的
期日
隊員
準備期間3月16日〜24日
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団体装備 |
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用具名 | 数量 | 用具名 | 数量 | ||
幕 営 用 具 |
ウィンパー型6人用テント | 1 | 登 攀 用 具 |
ザイル 9mm/35m | 1 |
エスパース 4-5人用 | 1 | シュリンゲ | 3 | ||
張綱 | 4 | カラビナ | 2 | ||
竹ペグ(十文字) | 15 | 赤布 | 40 | ||
竹ペグ(一文字) | 25 | ツェルトザック | 2 | ||
ペグ | 16 | 小 物 類 |
ローソク | 12 | |
ビニールシート | 2 | 針金 | 5m | ||
スコップ | 2 | タワシ | 2 | ||
炊 事 用 具 |
ホエーブス No.625 | 3 | プライヤー | 2 | |
ナベ | 3 | おたま | 1 | ||
モチアミ | 1 | しゃもじ | 1 | ||
ポリタンク | 5 | 細引 | 10m | ||
テルモス | 2 | メタ | 3箱 | ||
ガソリン | 9L | ラジオ | 1 | ||
天気図 | 10枚 |
食料献立表(一人当たりの量) |
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日 | 朝 | 昼 | 夕 |
25 | - | 菓子パン3コ キュウリ1本、チーズ1コ あめ5コ |
鳥の唐揚げ 野菜炒め 米 0.8合 |
26 | 餅入りラーメン |
パン、あめ5コ チーズかまぼこ1本 ドライフルーツ |
カツカレー 米0.8合 |
27 | おじや |
ビスケット、あめ5コ チーズ1本、レーズン |
ビーフシチュー 米0.8合 |
28 | 豚汁、餅 |
くずカステラ、あめ5コ チーズかまぼこ1本 レーズン |
豚汁 米0.8合 |
29 | すいとん |
パン、あめ5コ ソーセージ1本 |
- |
SP1 | ラーメン |
ビスケット |
ビーフシチュー 米0.6合 |
SP2 | ラーメン |
ビスケット |
みそ汁 米0.6合 |
食料重量:朝食7.0Kg、昼食13.8Kg、夕食9.7Kg、調味料4.5Kg、総重量35.0Kg |
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