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tome VI - 合宿報告 6
烏帽子岳から笠ケ岳へ昭和44年度夏季合宿
page 1/2 [合宿概要] 麻布で山に行けるいよいよ最後の年の夏季合宿を立案する時がくると、前年、白馬から剣を歩いていたので、今度は北アルプス南部というのが、我々の統一的願望となった。北アルプスならばアプローチも適当であり、何よりも、少ない人員で雪上訓練などによって、変化のある山行を行なえるという利点があった。期間は一週間程度とし、総合的な力を養成できる縦走の形をとることになった。 こうして、烏帽子から双六への、所謂裏銀座が選はれた。ただ、槍への道は他の登山者が多いのでとりやめ、下山は笠ケ岳経由にして、あまり知られていない赤牛岳を計画に入れることになった。 高二の四名全員参加は早くから決定していたが、翌年からリーダー・シップをとる高一は三名いたにもかかわらず、新しく入った太田弘一のみ参加となった事は、非常に残念であった。同行のOBは、その年から現役の指導に当っておられた山本、木村の両氏にお願いすることになった。 7月20日。山田先輩にも参加して頂いて、隊員全員による最終準備会を開き、コース、装備の再検討を行なった。このとき、赤牛岳へは水晶岳からの往復とするが、登山路としては未整備なので、状態を総合的に判断した上で実施すること、又、東沢乗越の通過と雪上訓線にそなえてザイルを持参することが決定された。 17、18日に東丹沢で準備合宿を実施したので日がせまり、本合宿の準備はなかなか忙しいものとなった。20日には、出発が翌朝という時間的制約があって、作業は日没迄かかってしまい、体調を考えると好ましいことではなかった。
隊員
行動計画
団体装備夏用天幕一式(ビニロン・八人用)、ツェルト(ナイロン)・2、ラジウス・2、石油、ザイル(ナイロン・11ミリ・40米)・1、ナベ、フタ・二、シャモジ、ローソク・12、針金・10米、ラジオ、天気図用紙、ペンチ |
食料計画
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