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1998
日本山岳耐久レース
(長谷川恒男カップ)
直井昌士(昭56卒)
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長谷川恒男カップ日本山岳耐久レース。
「とてもいい」レースだと聞いていた。
山道(+夜を含む)ゆえ、71.5kmという距離では計れないさまざまな要素はあるだ
ろうが、コースタイム26時間であれば、(故障さえしなければ)24時間なら帰ってこ
れる自信はあった。
練習は明らかに不足。
普通のウルトラなら、1ヶ月半は付け焼き刃の練習(250km/月レベル)をするのだが、
今回は長距離走2回程度。
月間走行距離100kmに及ばない。
これはちょっと苦戦するかもしれないな、とは思っていた。
2週間前までは、私の持っている小さいザック(軽くて背負いやすくてとても気に
入っている)に入る装備で行こう、と思っていたのだが、2週間前の雨の中の夜間走
行練習で奥多摩の寒さを実感。
やはり防寒具を持って行くべきだろう、という判断で、大きい方のザック(45リッ
トル)に変更した。
このレースのために購入した装備は、チューブ式のウォータバッグ、トレッキング
ストック(2本)、ヘッドランプ2個。
ウォータバッグは走行練習でも上々。
ザックをおろさなくてもこまめに給水ができて良い。
ヘッドランプは、走行練習(舗装路)では、まずまずというところ。
ストックの練習はほとんどできなかった。
地図は、レースの公認マップ(96年版)。
96年(風邪を引いて出場できず)の時の目標タイムが書いてある。19時間42分目標。
今回、このレベルはちょっと望めそうもない。
「ちょっと謙遜した」「楽観的な」見積もりで22時間。
20時間を切ったら、万々歳というところ。
山岳耐久には、装備の携行義務がある。
水2リットル。防寒具。雨具。ヘッドランプ。替え電球。替え電池。
私の装備は以下の通り。
【着用】
・キャップ(日除け付き)
・キャップホルダー(襟とキャップを繋いで飛ばないようにするもの)
・メッシュTシャツ
・ロングタイツ
・5本指ソックス(指先に穴:笑)
・LSD用シューズ
・フェイスタオル2本(腰に挟む)
・トレッキングストック2本
【装備品】
・防寒具(フリースのジャケット)
・雨具(ポンチョ)・・・使う気なし。雨ならリタイア。
・ヘッドランプ2種類
・替え電球2種類
・替え電池2個
・ナイフ
・細引き
・地図、鉛筆
・ティッシュペーパー
・小銭入れ
・ワセリン
・手袋
・ライター
・替えのロングシャツ
・ランシャツ(ラストの気合い入れ用)
【飲み物】計4リットル弱
・水2.5リットル
・350mlのジュースパック×3
・BAAM×1 ・リゲイン×1
【食べ物】計3800Kcal弱
・おにぎり一口大×12 (推定150Kcal×12)
・ウィダーインゼリー×2 (160Kcal×2)
・ザバスパーフェクトケーキバー (200Kcal)
・ザバスパーフェクトバー (200Kcal)
・ザバスエナジータブ 100粒 (100Kcal)
・カーボショッツ×6袋 (70Kcal×6)
・カロリーメイト(缶) (200Kcal)
・カロリーメイト(ブロック)×2本(100KCal×2)
・魚肉ソーセージ(小)×3本 ( 20Kcal?×3)
・梨 (100Kcal?)
・みかん×2 ( 40Kcal?×2)
・栗饅頭×1 ( 80Kcal?)
・フリスク(眠気覚まし) ( ??Kcal?)
・カシューナッツ ( ??Kcal?)
食料の必要量に迷いに迷った。
栄養所要量を計算してくれるホームページで、生活強度=重い(繁期の農耕作業、プロのスポーツ選手など重い筋作業に従事)で、年齢、体重を入れると、3650〜3900Kcalと出てきたので、それを目安とした。
出発直前の重さは、推定7〜8kg。
出場者の中では大きい荷物の方に属するが、まだまだ大きいザックを背負っている
人もいる。
私も防寒具さえ無ければ、もう少し小さくて済むのだが・・・。
でも寒いのは恐い・・・。
スタート前に、ミニかつ丼と、バナナを食べ、お腹はいっぱい。
バームも2本飲む。
でも13時スタートなので、すぐに腹は減るだろうな。
荷物を体育館に放り込み、さて出発。
直前に知人から、「浅間峠までは渋滞を覚悟した方がいいよ」と言われる。
ならば、少しいいポジションを取りに行くか・・・。
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